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　９日のＷＲＥＳＴＬＥ−１「ＷＲＥＳＴＬＥ−１　ＴＯＵＲ　２０１５　ファン感謝デー」東京・後楽園ホール大会では、話題騒然の２大タイトイルマッチが開催され、１０３１人を動員した。
　メインイベントのＦ−１タッグチャンピオンシップ初代王者決定戦では、武藤敬司＆神奈月（太田プロダクション）のダブル武藤が、征矢学＆スギちゃん（サンミュージック）のワイルドコンビを倒し、約５年ぶりに王座返り咲きを果たした。
　Ｆ−１タッグ王座は、かつて０６年１２月に全日本プロレスマットで誕生。初代王者のダブル武藤は、１０年に浜亮太＆長州小力組に敗れて王座転落するまで、８度にわたり防衛に成功していた。その後、１２年１２月を最後にタイトルマッチが行われていなかったが、今回、ＷＲＥＳＴＬＥ−１マットで約３年ぶりに、新たなベルトで王座復活することになった。
　試合前の記者会見で、この試合に私物である６００万円（税抜）の超高級時計を賭けることになったスギちゃんは、リングシューズの底を抜いて登場、フォールされても返さない、水中メガネのレンズ部分を叩き割る、武藤の楽屋から盗んできた毒霧を噴かずに飲む、という破天荒なワイルドぶりを炸裂。これに神奈月も、文部科学大臣に就任した馳浩のモノマネで会場を沸かせると、征矢はレベルの高い稲川淳二の怪談のモノマネで対抗。
　すると、神奈月も武藤を巻き込み、ダブル石原良純、ダブル井上陽水からのダブル武藤という、地方営業で培った“合体攻撃”で突き放すと、ここでスギちゃんが、ワイルドキャラでブレイクする前の幻のネタ「おっぱい先生」に変身し、武藤に母乳を噴射。だが、ダブル武藤もシャイニングウィザードの競演で見事ワイルドコンビを粉砕し、再び初代王者に輝いた。
　副賞として６００万円の時計も手にしたダブル武藤は、このために用意したおそろいのロングタイツをアピールし、「また、長く防衛しよう」と握手。一方、ワイルドコンビは、泣きの土下座で時計を取り戻すと、「次は必ずベルトを獲るぞ」と、再挑戦を訴えた。